こんにちは!今日もご訪問いただきありがとうございます。
情熱大陸に、霊長類研究第一人者の松田一希さんが出演されます、

テングザルの研究です。
ニホンザルしか見ていないわれわれ日本人には、大変興味をそそる内容です。
研究の動機が、霊長類の不思議さにあったようです。
どんなことを見せてくださるのでしょうか?
その前に、テングザルの予習をいたしましょう!
冨田さん関連記事は以下にあります。
冨田一樹のwiki風プロフと世界の評価は?出身大学や結婚の噂についても!【情熱大陸】
Contents
テングザルとは?

◆ 分類:テングザルは、霊長類オナガザル科テングザル属に分類されるサルという事です。
◆ 分布:インドネシア・ブルネイ・マレーシアのボルネオ島の固有種なのです。
テングザルの 形態
体長・オス・・73-76㎝、メス・・61-64㎝、
体重・オス・・21,2㎏、メス・・10㎏
胴体・赤褐色、頬や尻・四肢・尾は淡灰色、
指趾の間には水かきがある。鼻は長く伸びる。
出産直後の幼獣の顔は黒い。オスの成獣は特に大型で鼻が長い特徴があります。

テングザルの生態
テングザルは、マングローブ林、湿地帯、河辺林などに生息し、樹上に棲息します。
やはり、天敵から逃れての樹上生活のようです。この辺は、力関係が左右しますが、
テングザルはほとんど争う事がなく、譲ってしまうそうです。
1頭のオスとメスからなる小規模の群れを形成して生活しておりますが、
薄明薄暮時に小規模な群れ同士が集合し、
約80頭の群れを形成することもあるというのが観察されております。
群れの結びつきは弱く、雌雄ともに群れから群れへ行き来するのは、
家族に絆も薄く、弱い獣の特徴のようです。
泳ぎは上手く、驚くと樹上から水面に跳びこむ(地上15メートルの樹上から水面に飛びこんだ例もある)こともある。
これは、住む環境から自然に身に着けたと考え荒れます。
同時にこれは、水中動物(特にワニ)の格好の餌になってしまうのです。
食性は植物食で、マングローブの若葉などを食べるが、果実も食べるのは当然で、
霊長類としては唯一、反芻行動が確認されている。
これらはいずれも偶蹄目であるが、近年になって、霊長類のテングザルが
反芻に極めて類似した行動を行うことが発見されたのです。
「反芻(はんすう、rumination)は、ある種の哺乳類が行う食物の摂取方法。まず食物(通常は植物)を口で咀嚼し、反芻胃に送って部分的に消化した後、再び口に戻して咀嚼する、という過程を繰り返すことで食物を消化する。
ウシ・ヤギ・ヒツジ・キリン・バイソン・シカ・ヌー・アンテロープ(以上は反芻亜目)・ラクダ・ラマ(ラクダ亜目)が含まれる。」
繁殖様式は胎生で、サル類には共通してみられます。
妊娠期間は約166日1回に1頭の幼獣を産み、授乳期間は約7か月とのことです。
これは、ゾウの21ケ月、ウシ・ウマが9~11ケ月、ニホンザルが6ケ月ですから、ほぼ同様ですね!
授乳期間は、ゾウが2~3年、チンパンジーが4年、
ニホンザルが11~18ケ月と言われているので、少々短いようですね!
テングザルの鼻・お腹が大きいのは?
大人のオスだけが鼻が大きいのです。
群れを守るために、しょっちゅう大声を出しているのです。
・危険がち被いたとき、
・子供が騒がしいとき、
・危険が去って、みんながざわめいている時
「ンガガッ」「ンゴー」
と叫んでいるようです。
そこで、
「大きな花は、音を響かせるために役立っており、ラッパの働きをしているのではないか?」
というものです。
お腹が大きいのは、はっきりしており、
「腸が特別長く、有毒植物を消化によって無毒化するためで、生きる手段だったのではないか?」
というのです。
テングザルの不思議な生態とは?
テングザルは、平和主義者だというのです。
カニクイザルとの寝場所争いに、争わずにすぐに明け渡すそうです。
「テングザルの祖先は、地上生活していたが、多種との競争に敗れ、
他のサルが生活できないようなマングローブに追いやられたというのが定説のようです。」
マングローブは、水に覆われた所か沼地に形成されます。
そのため、テングザルは結果として樹上生活者になり、泳ぎも生活の一部になったというわけです。
命がおびやかされる事でも無い限り「争い事を徹底的に避ける」という不思議な性質を持ちます。
松田一希さんのプロフと研究は?

◆ 松田一希;(まつだいっき)
◆ 生年月日:1978年?月?日(38歳)
◆ 出身地:静岡県
◆ 学歴:
– 2002年 同志社大学 工学部 機能分子工学科
– 2004年 同志社大学 工学研究科 数理環境科学
– 2008年 北海道大学 地球環境科学研究科 生態環境科学
最終学歴:北海道大学大学院
地球環境科学研究科生態環境科学専攻博士課程修了
◆ 所属:京都大学・特定助教授、中部大学准教授、
◆ 受賞歴:2007年 ポスター最優秀発表賞(日本霊長類学会)
2011年 高島賞(日本霊長類学会)
松田さんは、同志社大学工学部在籍中にたまたまクモザルの研究を目の当たりにして、
動物の謎めいた生態の興味を持ったのが始まりだったそうです。
まとめ
テングザルは、平和主義的動物であると聞いて、この生存競争の激しいのに、
良く生きながらえてきたものだと思いましたね!
ニホンザルばかり見ている我々としては、愛嬌があって、可愛らしく思いました。
松田さんの研究・活躍に期待したいものです。
最後までお読みいただきありがとうございます。