米Googleが開発する囲碁専用ディープラーニングシステム「AlphaGo」(アル
ファ碁)が3月9日、韓国のプロ棋士・李世ドル(Lee Sedol)氏との対局で勝利し、
歴史的な一ページを飾った。
人工知能の進歩に幕開けとなるのでしょうか?世界が注目しております。
Contents
李世ドルのプロフ
- 名前:李 世乭(イ・セドル)
- 生年月日:1983年3月2日(33歳)
- 出身地:全羅南道信安郡
- 所属:韓国棋院
- 師匠:権甲龍
- タイトル:名人
- 段位:九段
- 戦績:国手 2期 名人 4期 天元 1期、倍達王 1期、バドウク王2期、十段 1期
従来の定石・セオリーに囚われない独創的で戦闘性の強い棋風から
「囲碁界の魔王」とも呼ばれ、国際棋戦優勝10数回など、
2000年代から2010年代前半における世界最強棋士と目されている。
(出典:ウイキペディア)
タイトル | 獲得年度 | 獲得期数 | 連覇 |
世界囲碁選手権富士通杯 | 2002‐03、05 | 3期 | 2 |
三星火災杯世界オープン戦 | 2004、08、09、12 | 4期 | |
LG杯世界棋王戦 | 2003、08 | 2期 | |
春蘭杯世界囲碁選手権戦 | 2011 | 1期 | |
トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦 | 2005、07 | 2期 | 2 |
テレビ囲碁アジア選手権戦 | 2007、08、14、15 | 4期 | 2 |
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 | 08、10 | 2期 |
(出典:ウイキペディア)
世界一呼ばれるにはふさわしい戦績ですね!
っまさに、日本の”井山裕太”ですね!何度か対戦してますが、昨年は、
井山裕太名人が勝ちました。
囲碁AIとの対戦計画は?
米IT企業グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の
人工知能(AI)「アルファ碁」と、世界最強棋士の一人、
韓国の李 世乭(セドル)九段(33)の対決が9日、ソウルで始まった。
アルファ碁が欧州チャンピオンを破ったことが1月に公表されたが、
今回対戦する李九段は今世紀で最も活躍するトップ棋士。
人間VS.コンピューターの頂上決戦となるのです。
3月9日の第1戦は、韓国のプロ棋士・李世ドル(Lee Sedol)氏が中押し負け
を喫した。
歴史的な敗北に対し、日本のプロ棋士や開発者も衝撃をあらわにしている。
チェスでは米IBMのDeep Blueが1997年に人間のプロに勝利しているが、囲碁はチェスよりも選択肢が桁違いに多く、その数はチェスの1グーゴル(10の100乗)倍以上と言われている。“力まかせ”に計算量を増やすだけでは成長は難しく、専門家は、チャンピオンに並ぶのは「10年先」と予測していた。
しかし、李世ドル九段は9日、ソウルのフォー・シーズンズ・ホテルで
おこなわれたアルファ碁とのGoogle DeepMindチャレンジマッチ5番勝負
第1対局で、186手で中押し負けとなった。
本局も下馬評では李氏が優勢とされていたが、結果は歴史的な敗北でした。
(出典:http://www.shikoku-np.co.jp/national/culture_enter…)
5番勝負の残りの対局も注目が集まっております。
対局後、李世ドル九段は「アルファ碁の打った102手に驚いた。あれは自信がなければ置かない手だった」と振り返った。また、現場で解説を担ったキム・ソンリョン9段は「誰も考えられなかった手だった。そこで勝負が決まったと見ている」と分析した。
そして、目で見ることができないのも勝負に大きい影響を及ぼしたようです。
対極序盤から心配された感情の有無だというのです。
李世ドル九段は瞬間瞬間に油断したが、アルファ碁は最後まで冷静だったということだ。感情のない機会のやることなのです。
アルファ碁については
「自身の損害を甘受しながらも流れを継続した。全体を計算する囲碁を繰り広げることは人間には難しい」
と評価した。
「衝撃的な結果」
「人工知能の進歩は僕らの予想を常に上回る」
「歴史に残る日が何だかしれっと訪れた」
との碁界の名士の言葉であった。
人工知能 【 AI 】 Artificial Intelligenceとは?
人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣した
ソフトウェアやシステムのことです。
人工知能の応用例としては、翻訳を自動的に行う機械翻訳システム、
画像や音声の意味を理解する画像理解システム、音声理解システムなどがある。
例を挙げれば、経験によって判断するときには、何かの情報や判断基準
(色、臭、視覚情報、触覚、音情報などすべて)が出来ているときに、
自分の頭で考えますが、その工程をことごとくコンピューターに入力して
自分と同じような結果になるようにすることです。
李世ドルは退するのか?
天才李世ドルの一昨年からでている引退説も大変気になるところです。
ネット上の記事から、引用符のついている本人発言のみを集めると
以下のようになります。
◆(私は間違いなく引退する。そして3年以内に外国に移り住む!)
◆(私はまだトップにいるうちに退きたい)
◆(闘うこととトップにいることは棋士の自分にとっては重要な部分です)
◆(娘がカナダで勉強しているがカナダは人口がすくない。 私はまちがいなく米国の方が可能性が高いと思う)
◆(米国からだとカナダにいる家族にも簡単に会いにいける)
◆(私は碁をチェスのようにポピュラーなものにしたい)
このような内容の言葉からは、人工知能(AI)「アルファ碁」戦以前に
この考えがあったと思われます。
「私はまだトップにいるうちに退きたい」
この心境がすべてではないでしょうか?アスリート魂と同様の勝負師魂とでも言いましょうか”美学”なんですね!
今後の対戦は?
対局は全5戦。9、10、12、13、15日の各午後1時から行われ、
3勝以上した側に100万ドル(約1億1千万円)が贈られる。
持ち時間は各2時間(使い切ったら1手60秒の秒読み)。
李九段は2001年以降に決着した主要な国際大会で最多18回の優勝を誇る。
李九段は「この対局は囲碁の歴史において重要な一ページとなるでしょう」と位置づけ、「AIが驚くほどに強く、さらに強くなり続けていると聞いています。
しかし今回は私が勝つという自信を持っています」とコメントした。
ただ、時事通信によると、8日の会見では「5戦全勝まではいかないのではないかと思う」と慎重な言い回しになった。
プロ棋士からハンディなしで初勝利を挙げたアルファ碁は、AI研究で注目が高まっている「ディープラーニング(深層学習)」という手法を囲碁に応用した。
過去の棋譜から学習したり自分自身で対戦を繰り返したりして高い実力を備え、プロに勝つにはあと10年はかかるといわれていた予測を覆した。
第2戦以降が気になりますね!
第2戦の結果
10日午後1時よりソウルのフォー・シーズンズ・ホテルにて、
韓国トップの囲碁棋士、李世ドル(33、イ・セドル)九段と
Google(グーグル)の完全子会社である英・ディープマインド社が開発した
人工知能(AI)コンピューターソフト「アルファ碁(AlphaGo)」の
Google DeepMindチャレンジマッチ5番勝負第2局がおこなわれた。
結果は「アルファ碁」の勝利となった。
このことは、歴史を変える結果になりそうです。恐ろしいことが起ころそうです。
第3戦は必ず、”人間”が勝ってほしいものです。
<Youtubeがりますので表示します。>