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〈防災科学技術研究所は福岡県朝倉市の上空に巨大積乱雲が連続発生していたとして、立体図を公開した。最も大きなものは高度1万5千m。積乱雲が帯のように連なった「線状降水帯」が長時間とどまったことで降水量が増え、被害拡大とみられる〉朝日https://t.co/KBJBK0QC37
— 赤旗政治記者 (@akahataseiji) 2017年7月7日
7月5日、九州北部の各地が記録的な豪雨に見舞われたのです。
大雨特別警報が出た福岡、大分両県では6日未明から、
自衛隊、警察、消防による救助活動が始まった。
最近の大雨による被害で原因となっているのが
【線状降水帯】
ですが、今回の九州豪雨は観測史上最悪の大雨で、被害甚大になりました。
どこでも発生しかねないこの「線状降水帯」のことを理解することは重要です。
易しく見ていきましょう。
避難方法も含めてまとめました。
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線状降水帯とは?

線状に延びて継続的に雨が降る降水帯のことです。
山などにぶつかり上昇気流が発生し積乱雲をもたらしますが
これが次々と発生し、強雨をもたらすのです。
規模は、幅20~50キロメートル、長さ50~300キロメートルに及ぶのです。
台風に伴って発達した積乱雲が螺旋(らせん)状に分布する、
アウターバンドが線状降水帯になることがあるのです。
(アウターバンド=台風の中心(台風の目)に向かって巻き込むように
螺旋(らせん)状に分布するスパイラルバンドとよばれる降雨帯のうち、
中心から200キロメートル~600キロメートル付近にあるもの。)
衛星画像でもよく分かりますが豪雨の帯が、西から東に移動しても途切れないのが特徴なのです。
気象庁気象研究所によると、台風による直接的な大雨を除き、
日本で起きた集中豪雨事例の約3分の2で、線状降水帯が発生していたとされております。
過去の例では、
◆ 2014年:広島市の土砂災害
◆ 2015年:北関東の大洪水
安堵もこの線状降水帯が関与したと言われております。
線状降水帯の原因

気象庁によると、5日未明にかけて列島の東海上へ抜けた台風3号の影響で
湿った空気が残っていたところ、大陸側の高気圧に押されて梅雨前線が南下。
前線に沿う形で東北南部から中国地方にかけての範囲で「狭い雲の流路」(同庁)ができた。
そこへ太平洋高気圧の縁を回るように温かく湿った風が断続的に流れ込み、
大雨を降らせる積乱雲が次々と狭い範囲に集中した。
と説明しておりますが、原因を易しく説明すると、

日本に停滞していた梅雨前線に対して、南の方から非常に湿った暖かい空気が流れ込んで
積乱雲を発生させて、豪雨をもたらしたのです。
これに山の形も影響し、山間である事と山地の間が平野であることも
影響したと言われております。
これが停滞したと言われておりますが、衛星画像では、東方に移動しておりますが
継続的に発生していると言った方が正しいようです。
線状降水帯の発生しやすい地域
毎年ですが、九州の西側沿岸部に発生しやすいことは、過去の例から分かっております。
◆ 6月:沖縄~九州南部→→北上し九州西側の沿岸部が頻度大と言われております。
◆ 7月以降:日本海沿岸部です。2013年の岩手県と秋田県の大雨がこれに相当するのです。
いわゆる【バックビルディング現象】と呼ばれる現象です。
これは、風上で連続して積乱雲が発生して、風下で豪雨になる現象で、
ビルが林立するさまを比喩してこう呼ばれます。
今回の九州豪雨は、梅雨前線に対して湿った暖かい空気が入り込んで、積乱雲が生成され
日本海側の高気圧と太平洋側の高気圧に挟まれて停滞したため
とんでもない局地的な大雨になったのです。
これに福岡県朝倉地区の特徴である山・谷の形が影響したのは勿論のことなのです。
対策と避難方法は?

【避難方法-1】
“情報の把握”ですが今回も伝わっていないところがあったのは残念でした。
ご老人だけのご家庭ではとなり近所とのれんけいがたいせつです。
「70年住んでいて一度のなかったから大丈夫?」これが一番危険です!
地球は変化しているのです。今まで起らなかったことが多数起っているのです。
【避難方法-2】

“早めの避難”これは、濁流は、今は少ないと思っても
河川、海、ダム・ため池堤防決壊氾濫などで、一気に急襲するのです。
気が付いた時には遅いことが多いのです。
特に、朝倉地区を見てもお分かりのように、川沿いに集落が多いのが特徴です。
道が寸断されて孤立するのです。
【避難方法-3】
“水”の確保です。最悪の場合を考えて数日分の寮は確保することです。
【避難方法-4】

“避難場所の事前確認”しっかりと周りの避難場所や地理について下調べが重要です。
そこまでの通路をシムレーションして、山崩れや濁流の流出を考慮に入れておきましょう!
【避難方法-5】
“二人以上で行動”何が起こるかは想定できません!お互いに牽制もできます。
【避難方法-6】
“携帯”は必須です。どこでも“SOS”出来るようにしておくことです。
その時、重要なのは“防水対策”です。
水に弱いのはお分かりの通りで、普段から準備しておきましょう!
まとめ
“認識の壁”というのがあります。特に高年配の方には多いのです。
ようするに、自分の基準で判断することです。
世間も、地球も、天候も、雨量も皆、時々刻々と変化しております。
素直に情報に接し、指示に従うようにすることが求められます。
最近の日本では、「安全な地域はどこにもない」と、感じられます。
ただ救いは、昔からすれば、情報量は格段に多くなっており、
“線状降水帯”の大きさや移動状態が、はっきり見ることが出来ます。
眠いのに“避難指示”の警報をうるさいと思わないで、確認することが大事です。
“明日は我が身”と思って対策や対応を柔軟に行うことが求められます。
最後までお読みいただきありがとうございます。